機 材

カメラ

 デジカメでも○○チョン、一眼レフ、ビデオカメラ等、どんなカメラでも富士山の撮影は出来ますが、撮った後の処理によって使えるカメラは決まってきます。

 スナップ写真程度なら、○○チョンカメラで十分です。ホームページやPCで使うのならデジカメが良いです。最近のデジカメは画質も一眼レフ並になってきており、サービスサイズ程度に印刷するのなら十分使えます。

 でも撮った写真を引き伸ばして飾ったり、コンテストに応募するのならやはり一眼レフが必要です。四つ切りまでなら35mm一眼レフでいけますが、入門機+普及レンズと高級機+高級レンズでは写りが違います。35mmにこだわるのなら高級機がお勧めです。

 全紙サイズになるとやっぱり中判が欲しくなります。私もこれで67-II を買っちゃいました。現在は、EOS-10(古〜〜い/使ってる人も殆ど見かけなくなった)をWeb用、67-IIを作品用にと、二台並べて撮ってます。

レンズ

 富士山の撮り方は大きく分けて二とおりあります。

 一つは富士山の山麓で前景や雲を入れて撮る方法で、もう一つは富士山のみをアップで撮る方法です。前者の撮り方では、35mm、50mm、80mm(35mm一眼レフの場合)といった焦点距離をよく使います。

 後者の場合は、200mm、300mm(同)といった焦点距離が多いです。

 従って、35mm一眼レフでしたら、28-80mm、100-300mmというズームレンズを揃えるのが機材も少なくて効率的です。私はこの組み合わせの他に、花のアップ撮影用に100mmマクロも揃えています。

 67-IIでは、ズームレンズや超望遠は高いので、55mm、90mm、135mm、200mmを揃えています。一番使うのは135mmのようです。

フィルター

 風景を撮るのであれば、PLフィルターは必需品です。コントラストを高められるので、空をより青く、雪をより白く見せるようなときに使います。フィルターを回転させると効果が変化するので、ファインダーを覗いて効果を確認しながら撮影します。

三 脚

 本格的に撮る人ほど良い三脚を使ってます。三脚を見ればその人の技術が分かると言われるぐらいです。とにかくがっしりした三脚を用意しましょう。でないとブレの原因になります。安物の軽量三脚では、300mm望遠等を使うと、ミラーアップのショックでブレるのがファインダーで見ていて分かります。強風でもブレることがあるので、とにかくしっかりした三脚を用意しましょう。

 機材の倍以上の重量の三脚が必要と言われています。ボディが 1.0kg 、レンズが 0.5kg であれば、3.0kg の三脚が必要と言うことです。

 富士山の山麓でしか撮らないのであれば、車から100mも離れることはありません。少々重くても大丈夫です。登山をするのであれば、機材を軽くする(携行レンズを少なくする、高級軽量三脚を使う)か、体力を付けましょう (^_^;) 。

レリーズ

 いくら三脚を使っても、手でシャッターボタンを押していてはブレの原因です。レリーズは必ず使うよう習慣づけましょう。

懐中電灯

 夜明け前や、夕暮れといった暗がりの中でのカメラの操作に絶対必要

フィルム

 作品として撮るのであれば、リバーサルフィルム(ポジ)を使いましょう。プリントの発色が全然違います。ISO感度の低い物の方が粒子が荒れなくてお勧めです。風景写真を撮るのであればベルビア 50 が定番です。

 朝焼け/夕焼けでは、刻々と光・色が変わります。こんな時に露出・構図・レンズを変えて撮っていると、100枚ぐらいはあっという間に撮ってしまうことがあります。フィルムは多めに持っていきましょう。

予備電池

 冬は、早朝は気温が下がります。精進湖では−20℃なんて普通です。最近の AF カメラは低温に弱いので、電池の予備は必ず用意しておきましょう。バッテリーエラーで撮れないときほどむなしい事はありません。今使っているEOS-10(10年選手)は、氷点下ではあっというまにシャッターが切れなくなります。貼るタイプの使い捨てカイロをグリップ(電池室)に貼ってしのいでいます。でも1時間が限度みたいです。

服 装

 冬は防寒対策をしっかりしましょう。上述のように−20℃は覚悟しておいたほうが良いですよ。あと、長靴も用意しておくと良いです。冬は雪の中を歩くこともあるし、それ以外の季節でも、ぬかるみや川の中に入ることも、まれですがあります。

 夏場は虫対策があるといいです。出来るだけ肌を出さない服装で撮っています。虫除けスプレーを常備しています。

 普通の車で十分です。ただし、冬場 雪景色を撮りに行くなら、滑り止め(チェーン・スタッドレスタイヤ)は必需品です。4WDの車であればより安心ですが、過信は禁物。凍結路で溝に落ちてるのは4WDが多いです。撮影ポイントは道が細かったり、駐車スペースが狭かったりというところが多いので、小さい車の方が良いかも。車高の高い車でないと通れないような荒れた林道でしか行けないポイントは数カ所しかありません。こういうところは、連れていってもらいましょう (^o^) 。

携帯電話

 最近は、携帯で仲間と連絡を取り合っている方が非常に多いです。富士山は、1時間も走れば反対側まで行けるし、富士五湖でも隣の湖は晴れていることが結構あります。今、どこのポイントがどういう状況なのかが分かるので、今いる場所がダメでもいい場所へ移動できます。でも電話をかける相手がいないとダメですが (^^ゞ 。私は携帯持ってないので、アンテナの代わりに聞き耳をたててます。