家を建てる理由

なぜ家を建てる気になったのか?

私の勤務する会社は、福利厚生が素晴らしい会社であった。「であった」というのは過去形である。

 これまでは、社員の住居は会社が用意するということで、会社の社宅であれ、借り上げ社宅であれ、会社が用意してくれた。もちろん、会社が用意するのであるから、家賃は会社持ち、ただであった。

 しかし、バブルがはじけ、土地/株が値下がりし、銀行ですら破綻する時代、さすがに会社も体力が無くなった。その結果、家賃を取ることになった。認定家賃というのがあり、市内の一般的な賃貸家賃を参考に、何割かを負担させられることになった。組合員はまだ安いが、私のような管理職は多めに取られるのだ。人事制度も変わり、45歳になったら家ぐらい持てるだろうということで、フルに取られることになる。今までが良かっただけにこれは堪える・・・ これから先、定年まで家賃をただ捨てることになるのか・・・

 今住んでいる社宅は、築数十年、かなり古い。間取りは4.5、5、6畳+キッチン+バス・トイレ+外に物置である。そこそこの広さに思えるかもしれないが、1畳の長さが150cmしかない団地間サイズなのである。実質は3、4、4.5畳しかないのである。

 私は前勤務地の新潟で結婚し、会社が手配してくれたアパートに新居を構えたが、ここはそれなりに広かった。それに合わせて、婚礼家具もでかかった。平塚に引っ越したら この狭さ、家具(タンス)だけで一部屋潰しているのである。長男(小学生)の勉強机は何とか入れたが、次男(今幼稚園)の机はもう無理である。何とかしなければ・・・ 広いところへ移ったとしても、家賃は捨てるだけ・・・ ならいっそ建てるか、ということでマイホームを考え始めたのである。

 そうは言っても、私は転勤の可能性が全くないわけではない。勤務候補地は、新潟、東京、筑波、水島、大阪などである。新潟は10年住んでいたので、冬の厳しさは身にしみている。年とって住める場所とは思えない。東京や大阪は、土地が高くて買えるわけがない。東京なら通える範囲に家を建てればいい。筑波、大阪、水島、新潟なら単身赴任もやむなし・・・ 筑波、水島なら平塚より土地が安いの、建てた家を売って移ることも可能だろう。定年後に平塚なら住んでも良いとも思うし・・・ 

 こんなことを考えて、家を建てる気になってしまった。