週間○○('06/4/22号)の記事に関して
週間○○(4/22号)に、一条工務店の免震構造の基礎鉄骨フレームに関して、耐震偽装があるとの記事が載っています。
中身は、一条工務店の元現場監督の告発として「この鉄骨の溶接に関して、フィリピン人が溶接をやっており、超音波探傷試験がされていない。書類に書かれている検査機関が違うので、建築基準法違反である。国土交通省に告発したが相手にされなかった。」との内容です。
私の記事を立ち読みしての感想を以下に書きます。
免震の鉄骨フレームの溶接は、コスト削減のためフィリピンでやっているようです。記事の見出しにもありますが、「フィリピン人が溶接をしていた!」なんて書いたら、フィリピン人から告発されますよ。フィリピン人だから技術が無くて危険だと言う風に見えます。人種差別も甚だしいです。元現場監督も言ってますが、フィリピンの技能試験をパスした人がやっているわけですから。この現場監督も言ってますが、「溶接には絶対の自信がある。」と。現場監督は監督であり、作業はしないわけですから、監督してやらせていたフィリピン人の技能をチャンと分かっているのですから。ただ、この技能が日本対応の資格ではないことが問題なようです。しかし、日本向けの資格持った現場監督が指導して それなりの技術を持った人が溶接すれば問題ないとも記事には書かれています。これは、化学工場でも同じです。高圧ガスや危険物は、免状を持った人が指導していればいいわけで、危険物の免状なんか持っているはずのないガソリンスタンドのバイトのネエちゃんが給油しても、問題ないのです。一条も答えていますが、「この溶接に関しては、超音波探傷試験は義務づけられていない」わけですから、偽装ではありません。超音波探傷なんて、よほどの危険な装置(有毒ガスが発生する装置や原発など)以外は必要ない検査です。それをやっていないから耐震偽装というのも、最近の強度計算偽装に端を発する耐震偽装に関連して、雑誌の売り上げを伸ばすため重箱の底をつついているような気もします。ただ、安全を売り物にした免震構造の基礎フレームに関する物としては、ユーザーとしては不満ですね。
書類に書かれている検査機関が違うので、建築基準法違反である。まぁ、検査の必要がない項目なので、違う名前が書かれていたようですが、記載が間違っていただけで、検査の必要があるのに検査しないで、一流検査機関の名前を勝手に書いていたわけではないので、気にする必要はないかと・・・ 勝手に一級建築士の名前を書いて偽装したのとは次元が違うような気がします。
まぁ、こういう記事の場合、会社とトラブルがあってやめた人間が腹いせに・・・という場合が多いですから、そんな気がします。
ただ気になる内容なので、一条本社に問い合わせています。返事が来るかどうかは不明ですが、来たら掲載したいと思います。
と、ここまで書いて、一条のホームページで何か言ってるかも と思い、アクセスしてみましたが、何も載っていません。そこで、HPからメールで問い合わせてみました。4/23 18:00頃の問い合わせだったのですが、30分もしないうちに 平塚の一条工務店の営業担当から電話があり、説明に伺うとのこと。対応速いですね〜。感心しました。他の企業では、忘れた頃に返事が来るのが普通ですから・・・
一条工務店の回答
4/27(金) 説明を受けました。以下、説明内容です。
記事になったのは、フィリピン人が溶接していた、検査がされていない との二点のみであるが、この点に関しては、一条のコメントも記載されているので、あえて 訴訟を起こすようなことは考えていない。
フィリピン人の溶接に関しては、技能試験を行い、合格した人間を採用しており、技術的には全く問題ない。フィリピン人だから危険だというような記事で、非常に頭にきているし悔しい。ただ、日本向けの鉄鋼だから日本人がやった方が良いというのは
そうかもしれない。しかし、日本人の監督下で作業は行われているので、なんら問題はない。
(私は、技術がしっかりしていれば誰がやっても良いと思います。海外製のPCに関し、日本向けのPCだから、日本人が組み立てないと故障するとからダメだとは
誰も言わないでしょう。)
検査がされていない件に関しては、超音波探傷した方が良いような場所は殆ど無く、アームが突き出ている部分のみである(要するに玄関のポーチや、濡れ縁の取り付け部のみ)。ここは常時荷重が架かるわけではなく、かかっても人間数人分であり、通常の目視検査で十分である。今は検査はやっている。
免震の基礎だからといって、無茶苦茶な荷重がかかるわけではなく、通常の技術を持った人間が普通に溶接すれば目視点検で十分な構造物なのに、検査の必要ない部分が検査されていないから、それがさも危険な事のように書かれているだけである。
今回の件で、非常に不安な思いをさせて申し訳ない。
まぁ、説明を聞いて、最初に記事を読んで感じたとおりだったな と思い、安心しました。ちょくちょく記事に関して名誉毀損等で裁判を起こされている週刊誌なんて、所詮、その程度の記事だなということが 改めて分かりました。
その後
平成18年8月6日 記事で明言していた検査に一条工務店がやってきた。これは、念のため溶接部分を検査するというものである。超音波探傷試験機を床下に持ち込んで、30分ぐらいで終わり、問題なしとのことであった。不備があったらちゃんと検査をするという姿勢は、不都合は隠すという大企業が多い中、当たり前のことなのだが、感心できる。こういう事の積み重ねで信頼感は上がっていくものだ。